募金詐欺にご注意ください

募金詐欺とは

募金詐欺とは、ホームページやSNSなどを利用して嘘の募金活動に関する情報を広めたり、ボランティア活動を装い寄付金を騙し取ろうとする詐欺です。
詐欺の手口も年々多様化しており、誰でも被害に遭う可能性があります。
「誰かの役に立ちたい」「何かできることしたい」という気持ちを悪用されないために、募金詐欺と信頼できる寄付先との見分け方を知っておきましょう。

募金詐欺の特徴と主な手口

募金詐欺は、新型コロナウイルス、さまざまな災害や難民問題、動物愛護など、話題のニュースに便乗して行われます。
募金方法も、街頭で募金を呼び掛ける、SNSなどインターネットで募金を呼び掛ける、電話やメール、個別訪問で寄付をお願いするなど様々な手口が存在します。
また、ほとんどの場合、匿名かつ少額で募金協力することから、誰がどの程度の被害に遭ったのか把握しづらいという特徴もあります。
1、災害支援を装った詐欺
災害が起こった際は、被災地への災害支援を装った詐欺に注意が必要です。
被災地の支援や難民の保護活動を装い、ホームページや街頭で募金活動をしたり、個別訪問で義援金を募ります。
また、被災地の親族を装い「義援金を送りたいから協力してほしい」といって口座に振り込むようお願いする振り込み詐欺にも注意しましょう。
適切な活動をしている団体では、戸別訪問や電話などで寄付を呼び掛けることはありません。
2、動物保護を装った詐欺
介助犬の育成や、病気の動物の治療費を支援してほしいと寄付を募る手口です。
動物と一緒に街頭募金をする、SNSを用いて嘘の保護活動や募金活動に関する情報を発信する、クラウドファンディングで募金を募るなどの手口があります。
また、SNSや動画投稿サイトに虐待された動物の救助動画を投稿して、治療費などを募る手口も存在します。
同じ動物や同じ場所が繰り返し使われていたり、救助に向かう際カメラに映るようにゆっくり走るなど、不自然な点がみられる場合は”やらせ”の可能性があります。
3、支援団体やNPO法人を装った詐欺
実在する支援団体や支援機関、NPO法人を装ったり、有名企業に似た名称を名乗って寄付を募る詐欺です。
実在する団体などを名乗る場合もあれば、それらと連携しているように装う場合もあります。
また、街頭募金をしている団体の中には、警察の証明書を提示して信頼性をアピールする団体も存在しますが、それは道路使用の許可証です。警察が募金団体の信頼性を証明する書類を出すことはありませんので、そのような団体には注意が必要です。

信頼できる寄付先か見分けるポイント

信頼できる寄付先かどうかを見分けるポイントを紹介します。
支援を本当に必要としている動物や団体に寄付するために以下のことを確認しましょう。
募金活動の目的を確認する
「誰のための」もしくは「何のための」募金なのか、目的がはっきりしていることが重要です。
詐欺の場合は、お金を集めることが目的なので、その後の活動内容が曖昧なことが多いです。募金の目的や使い道を聞いて、具体的な回答のない団体には寄付しないようにしましょう。
活動内容を確認する
きちんとした団体であれば、自分たちの活動内容を発信するためのホームページを開設している場合がほとんどです。
街頭募金であれば配布しているチラシに記載されているURLやQRコードを、インターネットを通じた募金であればリンク先のホームページを確認してみましょう。
団体の概要、活動実績や事業報告、財務状況、連携している他団体や支援を受けている企業などの情報が掲載されていれば信頼性が高いといえます。
また、団体役員のプロフィールなどが記載されていることもポイントです。顔写真や実名を公開しているということは「何か不祥事が起こった際に責任負う」という意思表示と捉えることができます。
クラウドファンディングでは写真を確認する。
クラウドファンディングでは、掲載されている写真を確認しましょう。
画像検索ででてくる画像がそのまま転用されていたり、フリー素材が使われている場合は詐欺を疑いましょう。
実際にあった事件では、すでに死んだ犬を生きているように装い、治療費として約180万円を騙し取ろうとしたことがありました。
クラウドファンディングのプロジェクトページには、「助けてください。時間がありません」などの文章と共に犬の写真が掲載され、検査結果や請求書の写真が多数掲載されていました。
掲載されている写真はすべて本物でしたが、過去の日付のものばかりで、治療中とされていたプロジェクト期間中の写真がありませんでした。
また、募金の目的や事業内容の割に設定金額が高額だったり、寄付金の使い道が曖昧な場合も寄付を控えるようにしましょう。

被害に遭ってしまったら

募金詐欺は年々巧妙化しており、誰でも被害に遭う可能性があります。
被害に遭ってしまった、寄付先に考えていた団体が「何かあやしい」と感じた場合は、下記の相談先に相談しましょう。

消費生活センター:188
警察相談専用番号:#9110

実際に寄附してしまった場合は、警察に相談しましょう。
また、口座番号などを伝えてしまった場合は、銀行や金融機関にも連絡しましょう。
このページの情報に関するお問い合わせ先
商工観光課TEL:0156-66-4034FAX:0156-66-1020