バイオガスプラントの特徴

家畜ふん尿や生ごみなどのバイオマスをエネルギーとして活用

家畜ふん尿や生ごみといったバイオマスを発酵させ、発生するガス(バイオガス)を利用して電気や熱エネルギーをつくります。

温室効果ガス削減

 カーボンニュートラルであるバイオガスを化石燃料の代替として使用することでCO2をはじめとする温室効果ガスが削減されます。
カーボンニュートラルとは
 バイオガスは化石燃料とは異なり、燃やしても大気中の二酸化炭素は増加しません。これはカーボンニュートラルという考え方で、牛ふん尿などのバイオマス資源に含まれる炭素は、もともと大気中の二酸化炭素を植物が呼吸・吸収したものなので、燃焼等により二酸化炭素が発生しても、大気中の二酸化炭素の量は変わらないのです。

肥料製造

 嫌気性発酵後の消化液は高品質の有機質肥料であり。年間数万tが酪農家、耕種農家のほ場に還元され、鹿追町の生産基盤を支えています。

鹿追町環境保全センター 中鹿追施設の特徴

1. 国内有数の家畜ふん尿処理施設

一日の計画処理量は94.8tで、成牛換算で1,300頭が排出するふん尿量に相当します。

2. エネルギー製造

一日の発電量は約6,000kWh/日であり、一般家庭600戸分の電気使用量に相当します。

3.熱の有効活用

発電した際に得られる熱エネルギーを活用して、サツマイモ栽培、チョウザメの養殖、マンゴーの栽培を行っています。

4.水素サプライチェーン実証事業

水素ステーションと水素自動車のミライ

環境省の委託により、家畜ふん尿由来の水素を活用した実証事業を行っています。家畜ふん尿を原料として水素を「つくる」「はこぶ」「つかう」仕組み(サプライチェーン)をつくることで低炭素な水素社会実現に協力していきます。

中鹿追施設概要

発酵方式嫌気性発酵(中温式)
原料乳牛ふん尿85.8t/日
敷料等4.0t/日
車両洗浄水5.0t/日
処理能力94.8t/日
主要設備発酵槽・ガスホルダー・貯留槽・ガス発電機等
建設費834,750千円

鹿追町環境保全センター 瓜幕施設の特徴

1.町内2基目となる大規模処理施設

一日の計画処理量は210t(成牛換算で3,000頭分)で、中鹿追施設に比べて2倍以上の処理規模となります。

2.エネルギー製造

250kWの発電機を4基備えており、同時に3基まで発電可能で最大発電量は750kWhとなります。常に1基をバックアップとして備えることにより、安定した発電が可能です。一日の発電量は約14,000kWh/日となります。

3.熱の有効活用

発電した際に得られる熱エネルギーを活用して、水耕栽培の試験を行っています。主な作物はトマトや小松菜などの葉物野菜となります。

瓜幕施設概要

発酵方式嫌気性発酵(中温式)
原料乳牛ふん尿149.0t/日
豚ふん尿8.0t/日
敷料等7.9t/日
雑排水・洗浄水45.1t/日
処理能力210t/日
主要設備発酵槽・ガスホルダー・貯留槽・ガス発電機・ガス洗浄装置等
建設費2,311,191千円
このページの情報に対するお問い合わせ先
農業振興課 環境保全センター係 TEL:0156-66-4035