鹿追高校 カナダ派遣事業

鹿追高等学校カナダ短期留学派遣事業

 鹿追町は、カナダ・アルバータ州ストニィプレイン町と昭和60年8月に姉妹提携を締結し、 それ以後交換留学生の派遣、受入を行って参りました。
 平成8年から人材の育成、両国の文化・歴史を学び国際理解教育を推進するため 鹿追高校1年生全員(希望者)をカナダに短期留学させております。
 第4回目を迎えた平成11年度は、短期留学を希望した61人の1年生全員が10月8日~19日の12日間を、 カナダ・アルバータ州ストニィプレイン町でホームステイをしながら、 地元の感謝祭に参加するなど交流を深めるとともに、次の研修を行いました。

高校体験入学

 地元のメモリアル・コンポジット高校での体験入学では、 何人かの生徒がモデルとなって髪型を大きくカールしたりパーマをかけたり、 マニキュアつけたり見違えるような変身を遂げた「ビューティー・カルチャー授業」や カナダと日本の生徒が一緒になって一つの曲を唄った「コーラス(合唱)の授業」の他、 美術・楽器・食物等の授業を地元の高校生と一緒に学びました。

小・中・高校及び老人ホームでの日本文化紹介

 折り紙・書道・茶道・柔道・剣道・踊り(ヨサコイ)を披露しました。 剣道では、竹刀を子供たちに握らせ、面・小手・胴のたたき方を指導し、 柔道では柔道着を子供たちに着せてあげ、鹿追高校の生徒たちは、投げられ役に徹し、 それは順番を待つ子供たちの列が長く続くほど好評でありました。
 茶道では、地元の子供たちにお茶をたててあげ、浴衣姿をした女子生徒のお手前に子供たちは神妙な面持ちでした。 書道では、大きな半紙に「龍」などの書を実演した後、カナダの子供たちに自分の名前を書いてもらい楽しい交流を行いました。 折り紙では、大きな和紙で鶴の折り方を紹介した後、子供たちに手取り足取り教え、楽しい一時を過ごしました。

小旅行

 カナディアン・ロッキーの見えるジャスパーへ1泊2日も小旅行に出かけました。 エメラルド色のボーベア湖、見下ろすのも恐いほど深く削られたマリーン渓谷、 ロープウェイ(トラムウェイ)で昇った冬のウィスラー山からの眺望は、カナダの自然を体全体で満喫できるものでした。

留学レポート

「いつまでも 忘れない」森田弥生

 私にとって今回のカナダ短期留学はすばらしいものとなりました。 日本では体験することのできないことが色々できました。その中でも一番の思い出は、ホームステイをしたことです。
 私のホストファミリーは、4人家族でしたが、みんなやさしく、心が大らかで、とても思いやりがあり、 なによりも人の意見を尊重してくれたのでとてもうれしかったです。
 ホームステイをする中で、私にとって最も難しかったことは、やはり英語を話すことです。 英語を文章にして話すことは思った以上に難しく、 なかなか自分の思っていることを相手にうまく伝えることができなかったのですが、 ホストファミリーの人達は、私のつたない英語を真剣に聞いてくれて、理解しようとしてくれました。 また私に話しかけてくれるときは、ゆっくりとやさしい単語を使ってくれました。 そのおかげで、いつの間にか少しずつ英語が話せるようになっていました。
 そしてなにより、私が一番うれしかったことは、 私の誕生日にホストファミリーがわざわざプレゼントを用意してくれたことです。 私はその時「この人達はなんてやさしいんだろう」と思いました。 バースデーカードを読んだ時には、うれしさのあまり泣いてしまいました。 その時ホームステイ先のお母さんが抱きしめてくれました。私はまた涙が出てしまい、止まりませんでした。 また、ジャスパーのホテルでも初めてあった人に祝ってもらいました。
 私は、カナダの人のやさしさに触れることができました。そして、それは一生忘れることのない貴重な思い出です。
 日本に帰ってきた今、私が思う事は、自分がカナダでしてもらったことを同じようにしてあげたいということです。 私は今回のカナダ短期留学で、少し精神的に成長できたような気がします。 ホストファミリーへの感謝の気持ちは、いつまでも消えないと思います。 同時に私がこのような行事に参加させていただいたことをみなさんに感謝しています。本当にありがとうございました。

体験留学の思い出

「合唱の授業に感動!!」大前吏子

 私がまず感動した授業は合唱。日本の高校では絶対出来ない授業だと思ったこと。 その授業でビックリしたことは、先生がマイクをつけてダンスをし、歌いながら授業を進めるということと、 生徒は大きな声で歌を歌いながら、その歌に付いている振りを上手におどっていた。
 しかも、はずかしがっている人は1人もいないように感じた。あんな楽しそうな授業を日本でも一度受けてみたい。

日本文化の紹介

「うれしかった日本文化紹介」菅原真希

 小・中学校に行って、子供達に鶴を折っている時、感動してくれてうれしかった。 それからフリータイムで子供達が、折り紙の所へ集まって来て、大変だったけど、 みんな目をキラキラさせながら折っていて、とてもかわいかった。
それで、わざわざ私の所に来て「Thank you」と言って帰って行った子供がいてとてもうれしかった。 老人ホームでは、鶴やカエルを折ってあげたら、よろこんでくれて良かった。

カナディアン・ロッキー小旅行

「景色よかったね~」今村慎吾

 ジャスパーへの小旅行は一生に一度あるかないかの旅行で、よい思い出となりました。 日本にいるときからカナディアンロッキーには一度は行って景色を見てみたいとは思っていましたが、 ジャスパーは国立公園の中にあるということで自然がたくさんあり、バスの窓から景色を堪能することができ満足しました。
 特にロープウェイで登って見た山からの景色は最高でした。ホテルでの夕食で誕生日祝いのケーキを食べられて良かったです。
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