鹿追町

　昭和57年と昭和59年の2回にわたる鹿追町の北方圏派遣事業（わたしたちの町と気候、風土が似ている北方圏地域に暮らす人々との交流事業）が交流の始まりです。その間、ストニィプレイン町のアイスホッケーチームが来道した際、本町に立ち寄り交友を深め、当時のコッチ町長から提携を希望されたことがきっかけとなって、姉妹提携が結ばれました。カナダ、アルバータ州の州都エドモントンの西約17kmに位置する町で、昭和60年8月26日に鹿追町と姉妹都市になりました。以来、同じ北方圏の町として友好関係を築いています。

　姉妹提携が結ばれてからは、短期の交換留学生を迎えたり、送ったりしており、多くの町民がカナダを訪れています。昭和62年からは中・高校生を対象とした留学制度が設けられ、平成8年度からは、原則として毎年お互いの町から派遣し合い、一般の方の派遣も活発に行っています。

　平成8年度からは鹿追高校の新入学生全員をストニィプレイン町へ体験留学生として送り出し、日本文化の紹介や交流を図り、国際理解教育を推進しています。令和2年には姉妹提携35周年を迎えました。

　現在、鹿追町には外国語指導教師（ALT）として1名のカナダ人が在住して、英語教育の充実に協力を頂いています。また、交換留学生のなかには、海外の大学などに長期留学をされた方もいます。若者の国際交流の経験が、今後の人生に少なからず影響を及ぼすものと期待しています。

【評価のポイント】
・教育交流を中心に、極めて息の長い交流を町をあげて行っており、取組の成果が、 学生・住民の英語学力
　の向上など、目に見える形で現れてきている。

・姉妹提携先について学ぶと同時に、わが町を学ぶ「カナダ学」、 「しかおい学」をカリキュラム化して小
　中高一貫教育に導入する町独自の取組を行っている。

・姉妹提携先から「花のまちづくり」の手法を学び、地域の町づくりに積極的に生かしている。

・町単独で高校1年生全員の姉妹提携先への短期留学を実施し、 町の発展につなげようと町の姉妹交流に対す
　る熱意が伝わる取組と言える。